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ウェブ閲覧時の「PCの性能が低下している」という警告画面に注意

「パソコンの性能が低下しています」などとメッセージを表示してユーザーの不安を煽り、偽ソフトを購入させる問題が引き続き発生している。

情報処理推進機構(IPA)によれば、「パソコンの性能が低下している」などとエラーの修正を促すメッセージが表示されるとの相談が、多数寄せられているという。

システムが発した警告画面を模したウェブサイトのコンテンツに対して、実際に勘違いして導入してしまうトラブルが生じているもの。こうしたソフトウェアのなかには、存在しない「エラー」を検出したように見せかけ、商品を購入させようとする悪質なケースもある。

2013年ごろ、マルウェアを検知したように見せかけ購入を迫る「偽セキュリティ対策ソフト」が出回り、脆弱性を悪用して侵入するなど社会問題化したが、2014年には沈静化。一方でユーザーに誤解を与えてインストールさせるケースは、2014年も継続して同機構に相談が寄せられている状況だという。

同機構は、エラーメッセージが出ても慌てず、不用意に表示をクリックしないよう説明。またソフトをインストールする際は、関係ない不要なソフトを同時にインストールさせるケースもあるとして、インストール時に表示される画面をしっかり確認するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/02/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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