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不正送金被害が半減 - ただし法人は平均被害額が倍増

全国銀行協会は、会員の金融機関で発生したインターネットバンキングにおける不正送金の発生状況を取りまとめた。件数、被害額いずれも前四半期から大幅に改善している。

同調査は、同協会が会員の金融機関192行を対象にアンケートを実施し、取りまとめたもの。オンラインバンキングで本人以外によって不正に送金、振込先から金銭がすぐに引き出され、被害者に返還できなかったケースについて集計した。

2014年7月から9月までの2014年第3四半期に発生した不正送金は260件。過去最悪となった前四半期の489件を大きく下回っており、被害額も3億9400万円。6億4600万円から大きく減少した。

個人の預金者における状況を見ると、被害件数は237件で441件だった前四半期から大幅に縮小。被害額も4億4800万円から1億7500万円へと半分以下の水準となった。

一方法人の預金者を見ると、件数ベースでは、前四半期の48件から23件へと半減した。しかし、被害金額に関しては1億9800万円から2億1900万円へと拡大しており、1件あたりの平均被害は倍増している。

(Security NEXT - 2014/11/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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