Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【アップデート】Adobe、深刻な「Flash」の脆弱性を修正 - 日本人からと見られる報告にも対応

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」における6件の脆弱性に対応したセキュリティアップデートを急遽公開した。

20140514_as_002.jpg
Adobe Flash Playerの脆弱性6件を修正したAdobe Systems

今回のアップデートは、解放済みメモリの処理に起因するいわゆる「use-after-free」の脆弱性「CVE-2014-0510」や、セキュリティ機能のバイパスが可能となる脆弱性「CVE-2014-0517」などあわせて6件の脆弱性に対応した。

日本人と見られ、国内の脆弱性発見コンテストで優勝しているMasato Kinugawa氏から報告されたSame-Originポリシーの迂回が可能となる脆弱性「CVE-2014-0516」も修正されている。

同社は、「Windows」および「Mac OS X」向けに脆弱性を修正した「同13.0.0.214」を提供。「Linux」向けに「同11.2.202.359」を用意した。

さらに「Chrome」や「Internet Explorer」に同梱されているプログラムについては、それぞれのソフトのアップデートにより「同13.0.0.214」が提供される。また「Adobe AIR SDK」についても「同13.0.0.111」にアップデートされた。

今回のアップデートについて適用優先度を見ると、「Windows」や「Mac OS X」をはじめ、ブラウザに同梱されているプログラムいずれも3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内のアップデートを推奨している。「Linux」「Adobe AIR SDK」については、3段階中もっとも低い「3」とした。

(Security NEXT - 2014/05/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目