Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング攻撃が急増、3万件台に迫る勢い - 国内ホスト数は3分の1以下に

EMCジャパンRSA事業本部は、2012年1月に観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。年明け後、攻撃数が大幅に増加している。

2012年1月に同社が観測したフィッシング攻撃は前月から42%増加して2万9974件。2011年9月の3万8970件には及ばないものの、調査開始以来、2番目に多い月となった。

フィッシング攻撃を受けたブランドは、前月から25件増加して281件。約半数となる138件は6回以上攻撃を受けている。ブランドの割合は、米国が33%で最多で、11%のイギリスが続いた。

攻撃を受けた国を見ると、イギリスが60%で半数を超えており、25%だった米国の2倍以上にのぼる。3位以下はひと桁台で上位2国に攻撃が集中している。

一方フィッシングサイトのホスト国の割合を見ると、前月から30ポイント増となった米国が82%で突出している。イギリス、ドイツが2%で続く。

前月は、日本国内で466件のフィッシングサイトが観測され、ホスト国の5位に入ったが、1月は1%未満となり圏外となった。しかしながら依然として141件が確認されており、ふた桁台だった2011年11月以前より高い水準で推移している。

(Security NEXT - 2012/02/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも