セキュリティポリシー運用はIT部門に依存傾向 - 人事部門との協調進まず
企業のセキュリティポリシーの運用において、IT部門へ依存する傾向が強いことがわかった。IT技術の動向に対する人事担当者の理解不足も背景にあるようだ。
クリアスウィフトが、2月19日から22日にかけて国内企業の人事担当者を対象に、セキュリティポリシーの運用状況やWeb2.0に関する意識調査をオンラインで実施し、判明したもの。有効回答数は103人。
調査によれば、セキュリティポリシーの策定に関して人事担当者が関与しているケースは全体の26%で、米国の60%や英国の44%に比べて少ないことがわかった。ポリシーの監視についても、人事担当者が関与している割合は20%で、IT部門のみで監視しているケースが52%と半数以上だった。
さらに従業員がポリシーに違反しているか、判断をIT部門に委ねている企業が33%を占めるなど、ポリシーの運用が、人事担当者の業務と認識されておらず、IT部門に依存している傾向が強いことが明らかになったという。
また動画投稿サイトや匿名掲示板、SNS、ウィキなど、コンテンツ投稿型サイトについては、情報漏洩の原因として問題視されているが、同レポートでは、こうしたWeb2.0技術に対し、人事担当者の理解が進んでいないことが浮き彫りとなった。
これらサイトの利用を監視するポリシーを策定している企業は32%にとどまり、人事担当者の39%が、Web2.0ツールなどと呼ばれるコンテンツ投稿型サイトを「よく知らない」「聞いたことがない」との回答している。
一方、実際に危機に直面したとの報告もあり、16%の人事担当者が機密情報の漏洩に遭遇。従業員によるブログやWikiへの不適切な書き込みを把握したり、懲戒した経験のある人事担当者は11%にのぼった。
(Security NEXT - 2008/03/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ランサム感染でサーバ障害、調査や復旧実施 - YAC子会社
病院向け月刊誌に患者の個人情報 - 石川県の公立病院
図書館読み聞かせボランティア向けのメールで誤送信 - 柏崎市
医療者向け会員サービスで個人情報が閲覧可能に - 権限設定ミス
NASがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 順大
Progress製DB接続ドライバ「DataDirect」に複数の脆弱性
「NVIDIA DGX Spark」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Azure Bastion」「SharePoint Online」に深刻な脆弱性 - すでに修正済み
イベント参加者の個人情報含むファイルをメールで誤送信 - 東京都
市営住宅入居者の個人情報含むディスクを紛失 - 京都市
