Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

インターネットバンキング被害額が前四半期の3倍強に

インターネットバンキングによる被害額が急激に増加したことが全国銀行協会の調べでわかった。

同協会では、会員を対象に通帳やカードの盗難、偽造のほか、インターネットバンキングについて被害状況を四半期ごとに調査を実施しており、今回判明したもの。

盗難通帳における被害は、2006年第1四半期ごろから落ち着きを見せ、2007年第1四半期は46件、被害額も3900万円だったが、今四半期は53件と2005年第4四半期以来ふたたび50件を突破。また被害額も8300万円と2倍以上に増加した。

架空請求や振り込め詐欺などに利用され、利用停止や強制解約となった口座は、1万367件で前月より1000件弱の増加するなど、対策が進んでいる。

しかし一方で、直接インターネット上の口座へ不正にアクセスするケースもあとを絶たない。今回の調査で特に目立った動きを見せたのがインターネットバンキングにおける不正引き出しで、今四半期は、前四半期の30件から41件に急増。被害額ベースで見ると1800万円から5800万円と3倍以上に跳ね上がった。

(Security NEXT - 2007/08/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「OpenSSL」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Google Chrome 141」を公開 - 21件のセキュリティ修正
委託業者がメール誤送信、講座応募者のメアド流出 - 静岡県
中学校でテスト解答用紙を保護者に誤配信 - 名護市
コンテスト応募者情報をPDFに誤掲載、前年から - 福岡市
会員管理システムより情報流出の可能性 - 福利厚生センター
竹内製作所の米国子会社がランサム被害 - データ流出も確認
「Red Hat OpenShift AI」に脆弱性 - クラスタ管理者権限奪取のおそれ
「Acronis True Image」に脆弱性、アップデートで修正
Western DigitalのNAS製品「My Cloud」に深刻な脆弱性