Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セキュリティソフトのトレンドはフィッシングとスパイウェア対策

※本記事はメールマガジン「3分で読める! 今週のITセキュリティ(2004/9/17号)」に掲載されたものです

2004年9月半ば、シマンテック、トレンドマイクロと新たな製品を発表した。

今回のバージョンアップで特に目を引くのは、フィッシング対策機能やスパイウェア削除機能の強化。従来の破壊型ウイルスや感染力の強いワームだけでの対応だけでなく、情報収集型のスパイウェアや、インターネットへの個人情報流出防止機能の搭載が進んでいる。ウイルスバスターでは、OSの脆弱性監視機能なども盛り込まれる予定だ。

機能が充実する一方、使い勝手への不安もある。設定は難しくないのか、セキュリティの知識が少ない初心者がどこまで使いこなせるのか。これらソフトは機能を搭載していても、エンドユーザーに利用されなければ、まったく意味がない。しかし、一方でセキュリティは複雑な設定が必要となる分野だ。セキュリティソフトとしてユーザビリティは重要課題のひとつといえる。

「Pest Patrol」など、スパイウェアの駆除を専門に行うソフトウェアは以前から発売されている。通常のアンチウイルス系ソフトが専門ソフトの機能についてどこまで肉薄できるのか、注目だ。

(Security NEXT - 2004/09/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「再配達にはサービス料」、クレカ情報など狙う偽日本郵便に注意
健康靴の通販サイト、個人情報流出の可能性
個人情報含む国勢調査世帯一覧を紛失 - 荒尾市
闇サイトでの個人情報流通を契機に不正アクセス判明 - 不動産管理会社
委託業者の別自治体向け納品ファイルに個人情報 - あま市
USBメモリを紛失、発信機履歴から誤廃棄の可能性 - 福井大病院
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供