コンテナセキュ基盤「NeuVector」に脆弱性 管理者パスワードの変更を
コンテナセキュリティプラットフォーム「NeuVector」に複数の脆弱性が明らかとなった。乗っ取りが可能となる深刻な脆弱性も判明しており、アップデートで修正されている。
あわせて3件の脆弱性が明らかとなったもの。「CVE-2025-8077」は、管理者アカウントの初期パスワードが固定値となっている脆弱性。そのまま利用していた場合、同一クラスタ内のワークロードから認証トークンを取得でき、API経由であらゆる操作が可能となる。
またプロセス違反によりコマンドが終了した際、コマンドライン引数にパスワードを含む場合もイベントログにそのまま記録される問題「CVE-2025-54467」が明らかとなった。正規表現によるマスキング処理を行っていたが、不十分だったという。
さらにユーザーのパスワードやAPIキーのハッシュ化を行う際、ソルトが追加されていない「CVE-2025-53884」が判明した。レインボーテーブルを用いた解析に対して脆弱だった。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアにおいて、「CVE-2025-8077」は「9.8」とされており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」と評価されている。のこる2件はいずれも「5.3」、重要度は2段階低い「中(Moderate)」とした。
開発チームでは、現地時間8月26日に脆弱性を解消した「同5.4.6」をリリース。既存環境を更新したあとは、管理者パスワードを変更したり、APIキーを再生成するよう求めている。
(Security NEXT - 2025/09/01 )
ツイート
PR
関連記事
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正
