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IBMの量子コンピュータ向けフレームワークSDKに脆弱性

IBMが開発する量子コンピュータ向けのオープンソースフレームワーク「Qiskit」のソフトウェア開発キット(SDK)に脆弱性が判明した。

同社は現地時間2025年3月14日にセキュリティアドバイザリを公開。任意のコードが実行可能となる脆弱性「CVE-2025-2000」について明らかにした。

同脆弱性は、「QPYフォーマット」のバージョン13未満を扱うデシリアライズ処理に存在。「Qiskit SDK」における特定の関数で細工された「QPYファイル」を処理すると、ファイル内に埋め込まれたコードを実行される可能性がある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

「Qiskit SDK 1.4.1」から「同0.18.0」までのバージョンに影響があるとしており、同社は「同2.0.0」「同1.4.2」にて修正を行った。利用者にアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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