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「Ivanti EPM」「VeraCore」が脆弱性攻撃の標的に - 米当局が注意喚起

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、「Ivanti Endpoint Manager(EPM)」や「Advantive VeraCore」の脆弱性を悪用した攻撃が確認されているとして注意を呼びかけた。

現地時間2025年3月10日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ5件の脆弱性を追加し、注意喚起を行ったもの。米国内の行政機関では指定された期間内に対策を講じる義務が生じる。また脆弱性は広く悪用されるおそれがあるとして利用者に注意を促した。

「Ivanti Endpoint Manager(EPM)」では、パストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-13159」「CVE-2024-13160」「CVE-2024-13161」が悪用されている。いずれも1月に公表された脆弱性で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」と評価されていた。

注文や在庫、発送などの管理が行えるAdvantiveの物流アウトソーシング管理ソフト「VeraCore」では、認証なしにファイルを無制限にアップロードできる「CVE-2024-57968」や、SQLインジェクションの脆弱性「CVE-2025-25181」が悪用されている。

IntezerとSolis Securityが、サイバー攻撃グループ「XE Group」によってこれら脆弱性がゼロデイ攻撃の標的とされていることを2月初旬に報告していた。

CVE番号を採番したMITREにおいて、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、それぞれ「9.9」「5.8」と評価されており、重要度は「クリティカル(Critical)」「中(Medium)」とされている。

(Security NEXT - 2025/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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