Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 135」がリリースに - 脆弱性11件を解消

Mozilla Foundationは、セキュリティアップデートとなるブラウザの最新版「Firefox 135」をリリースした。機能強化のほか、複数の脆弱性を解消している。

現地時間2025年2月4日に提供を開始したもので、翻訳機能におけるサポート言語を拡充したほか、段階的に展開しているクレジットカードの自動入力機能など、機能強化を実施した。さらにCVEベースで11件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。

「XSLT」処理に含まれる「CVE-2025-1009」、ハイライトAPIにおける「CVE-2025-1010」など、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性2件に対応。

メモリ破壊の脆弱性「CVE-2025-1016」「CVE-2025-1020」をあわせた4件については、重要度が4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。

さらに重要度が「中(Moderate)」とされる5件、「低(Low)」とされる2件の脆弱性に対処した。今回のアップデートに重要度が「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

あわせて延長サポート版となる「Firefox ESR 128.7」「同115.20」を提供しており、それぞれ9件、4件の脆弱性を解消している。今回のアップデートで修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2025-1009
CVE-2025-1010
CVE-2025-1011
CVE-2025-1012
CVE-2025-1013
CVE-2025-1014
CVE-2025-1016
CVE-2025-1017
CVE-2025-1018
CVE-2025-1019
CVE-2025-1020

(Security NEXT - 2025/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック
「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性
「Cisco ISE」「PaperCut NG/MF」の脆弱性狙う攻撃に注意
「Cisco ISE」の複数脆弱性を狙う攻撃が発生 - 早急に対処を
Bitnamiの一部「Helm Chart」に脆弱性 - 機密情報漏洩のおそれ