Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Arrow」のR言語向けパッケージに深刻な脆弱性

データ処理ライブラリ「Apache Arrow」において、R言語の利用者向けに提供されているパッケージに深刻な脆弱性が明らかとなった。

「Rパッケージ 16.1.0」および以前のバージョンにおいて、信頼できないデータをデシリアライズする「CVE-2024-52338」が明らかとなったもの。「Arrow IPC」「Feather」「Parquet」形式のデータを処理する際、任意のコードを実行されるおそれがある。

開発チームは、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングした。また米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」とし、重要度を同じく「クリティカル」としている。

「同17.0.0」で修正されており、開発チームでは同バージョン以降へアップデートするよう呼びかけた。回避策をあわせてアナウンスしている。

なお、影響を受ける「Rパッケージ」を含まないほかの「Apache Arrow」の実装については、「CVE-2024-52338」の影響を受けないという。

(Security NEXT - 2024/12/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開