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「PHP」に複数の深刻な脆弱性 - アップデートが公開

「PHP」の開発チームは2024年11月21日、セキュリティアップデートをリリースした。複数の脆弱性を解消している。

最新のマイナーリリースとなる「PHP 8.4.1」にくわえて、セキュリティアップデート「同8.3.14」「同8.2.26」「同8.1.31」をリリースしたもの。

「同8.3.14」「同8.2.26」「同8.1.31」では、CVE番号が採番されている5件をはじめ、複数の脆弱性を修正した。

なかでも「LDAP」のエスケープ処理に用いる関数において判明した整数オーバーフローの脆弱性「CVE-2024-8932」「CVE-2024-11236」は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「9.8」と高く、重要度が「クリティカル(Critical)」と評価されている。

このほか、CVSS基本値が「5.8」から「4.8」までの脆弱性3件を修正した。いずれも重要度は「中(Medium)」とレーティングされている。

開発チームでは利用者に対してアップグレードを呼びかけている。今回のアップデートで修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-8929
CVE-2024-8932
CVE-2024-11233
CVE-2024-11234
CVE-2024-11236

(Security NEXT - 2024/11/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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