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Ciscoの産業ネットワーク向けアクセスポイントに深刻な脆弱性

Cisco Systemsの産業用ワイアレスネットワーク製品に搭載されている「Unified Industrial Wireless Software」に深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。アップデートが提供されている。

現地時間11月6日にアドバイザリを公開し、無線バックホール通信を提供する「URWB(Ultra-Reliable Wireless Backhaul)」に対応したアクセスポイントが影響を受けるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2024-20418」について明らかにしたもの。

同ソフトウェアのウェブ管理インターフェースにおける入力検証の不備に起因。細工したHTTPリクエストを送信することで、リモートより認証を必要とすることなく、root権限で任意のコマンドを実行することが可能だという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、最高値となる「10.0」と評価されており、同社は重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

影響を受けるのは、「URWBモード」で稼働する「Catalyst IW9165D Heavy Dutyアクセスポイント」「Catalyst IW9165E Ruggedアクセスポイント」「Catalyst IW9167E Heavy Dutyアクセスポイント」の3モデル。「URWBモード」を無効にしている場合は、脆弱性の影響を受けない。

同社は脆弱性を修正した「同17.15.1」をリリースした。アドバイザリのリリース時点で、脆弱性の悪用や公開は確認されていないとしている。

(Security NEXT - 2024/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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