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PTZOptics製カメラにRCE脆弱性 - 米政府が悪用に注意喚起

PTZOpticsが提供するネットワークカメラ「PT30X-SDI/NDI」の脆弱性が悪用されている。認証なしにリモートよりコードを実行することが可能であるとして、米政府が注意を呼びかけた。

2件の脆弱性「CVE-2024-8956」「CVE-2024-8957」が悪用されているとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加した。

「CVE-2024-8957」はCGIスクリプトに判明したOSコマンドインジェクションの脆弱性。悪用には認証を必要とするが、権限を昇格してroot権限でコマンドの実行が可能となる。

一方「CVE-2024-8956」は、HTMLヘッダの処理に不備があり、認証のバイパスが可能となる脆弱性。情報漏洩や設定改ざんのおそれにくわえて、「CVE-2024-8957」を組み合わせることにより、リモートよりコードの実行が可能となる。

CVE番号を採番した「VulnCheck」では、「CVE-2024-8956」を「9.1」、「CVE-2024-8957」を「7.2」とし、重要度をそれぞれ「クリティカル(Critical)」「高(High)」とした。一方NVDは「CVE-2024-8957」を「9.8」と評価。「CVE-2024-8956」については、現地時間11月4日の時点でスコアを算出していない。

「KEV」へ追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対処する義務が生じる。また脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、注意が必要となる。

(Security NEXT - 2024/11/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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