Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Windows共通ログドライバに脆弱性の指摘 - MSは対応打ち切り

Windowsの共通ログファイルシステムドライバである「CLFS.sys」にサービス拒否の脆弱性が指摘されている。

「Windows」や「Windows Server」に入力で指定された数量の不適切な検証に起因する脆弱性「CVE-2024-6768」が存在するとの指摘が出ているもの。権限が低いユーザーが脆弱性を悪用することでブルースクリーンを引き起こすことが可能だという。

同脆弱性を発見したFortraが明らかにした。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「5.5」、重要度は「中(Medium)」と評価している。

Fortraによると、2023年12月に実証コードとあわせてマイクロソフトへ脆弱性を報告したが、脆弱性を再現できなかったと回答があったという。

メモリダンプのスクリーンショットを提供したり、最新の状態でもクラッシュが生じる動画や追加のエビデンスを提出するも、対応が打ち切りになった。

FortraではCVE番号の取得や公開の予告などを経て、「Windows 11」「Windows Server 2022」に7月の月例セキュリティ更新を適用した状態で問題を再現。現地時間8月12日に同脆弱性を公開している。

(Security NEXT - 2024/08/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ミラーリングを解除し忘れ、個人情報を誤映写 - 静岡県立高
民生委員が高齢者世帯名簿を紛失 - 春日部市
東本願寺出版の旧ドメインを第三者が取得 - 注意呼びかけ
Apple、最新OS「macOS Sequoia 15」を公開 - 80件近い脆弱性を解消
Red Hatの「OpenShift」に権限昇格など複数の脆弱性
「VMware vCenter Server」に深刻な脆弱性 - アップデートを
米当局、「Adobe Flash Player」脆弱性を悪用リストに追加 - 使用中止求める
Google、ブラウザ最新版「Chrome 129」をリリース - セキュリティ修正も
GitLabに定例外パッチ - 認証回避の深刻な脆弱性を修正
Ruby環境向け「SAMLライブラリ」に深刻な脆弱性