Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正

Internet Systems Consortium(ISC)は、DNSサーバ「BIND 9」のアップデートをリリースした。脆弱性やバグの修正などを行っている。

「BIND 9.20.0」「同9.18.28」において、リモートより悪用が可能である4件の脆弱性に対処したことを明らかにしたもの。アドバイザリを公開した時点で、いずれも悪用は確認されていないという。

具体的には、TCP経由で悪意あるクライアントより多数のDNSメッセージを受信した際に動作が不安定となり、サービス拒否に陥るおそれがある「CVE-2024-0760」を修正。

同じホスト名に対して多数のリソースレコードを持つ権威DNSサーバやキャッシュDNSサーバにおいて、クエリの処理速度が約100倍遅くなるおそれがある「CVE-2024-1737」に対応した。

さらにDNSSECにおいて、「SIG(0)」署名が付いたリクエストを送信することでキャッシュDNSサーバのCPUリソースを枯渇させ、サービス拒否を引き起こすことが可能となる「CVE-2024-1975」、アサーションエラーが発生し、予期せずサービスが終了するおそれがある「CVE-2024-4076」を解消している。

いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」と評価されており、重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2024/07/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フォームで個人情報が閲覧可能に、社内共有時のミスで - スーパーチェーン
サーバがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 川崎設備工業
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
先週注目された記事(2025年7月20日〜2025年7月26日)
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
メール誤送信で留学生受入先のメアドが流出 - 福知山公立大
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に