Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Tripwire Enterprise」に深刻な脆弱性 - アップデートを

Fortraが提供する改ざん検知製品「Tripwire Enterprise」に深刻な脆弱性が明らかとなった。最新版へのアップデートが呼びかけられている。

同社は現地時間6月3日にセキュリティアドバイザリを公開し、認証のバイパスが可能となる脆弱性「CVE-2024-4332」について明らかにした。「同9.1.0」のみ影響を受ける。

「REST」および「SOAP」のAPIコンポーネントにおいて「SAML認証」を使用し、一部オプションを有効化している場合、有効なユーザー名を把握していれば、認証を必要とすることなくリモートから「API」に対するアクセスが可能となる。

情報漏洩や改ざんなどに悪用されるおそれがあり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

Fortraは脆弱性を修正した「同9.1.1」をリリース。最新版へアップデートすることを強く推奨している。また同バージョンへ更新できない場合は、回避策を実施するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/06/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

職員が携帯電話を一時紛失、保護ケースにロック解除メモ - 新潟県
複数の決裁文書が所在不明に、盗難の可能性も - 四條畷市
会員顧客向けメールで誤送信 - PC周辺機器メーカー
伝票を保管していた段ボール3箱を誤廃棄 - 佐賀銀
職員のアカウント2件がスパム送信の踏み台に - 東京経済大
「Django」にセキュリティアップデート - 複数の脆弱性を修正
ライクキッズへのランサム攻撃 - 脆弱性を突いて侵入
井関農機のグループ会社でランサム被害 - 影響など調査
「Apex One」「Apex Central」に脆弱性 - ホットフィクスやOS設定で対応を
SonicWall製VPN製品「SMA 100シリーズ」に複数の脆弱性