Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobe、7製品に向けてセキュリティアップデートを公開

Adobeは、現地時間2月14日に「Adobe Commerce」をはじめとする7製品に向けてセキュリティアップデートをリリースした。いずれも「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性の修正が含まれる。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせ、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」や「Adobe Commerce」をはじめ、「Adobe FrameMaker Publishing Server」「Adobe Audition」「Adobe Substance 3D Designer」「Adobe Substance 3D Painter」向けにセキュリティアップデートをリリースしたもの。

いずれも重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性の修正が含まれる。悪用は確認されていない。

eコマースプラットフォームの「Adobe Commerce」に関しては、5件の脆弱性を修正した。クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2024-20719」や、コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2024-20720」が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

悪用には管理者権限が必要で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアはいずれも「9.1」と評価されている。オープンソースである「Magento」も影響を受ける。

また「Adobe FrameMaker Publishing Server」では、認証のバイパスが可能となる「CVE-2024-20738」が判明した。CVSS基本値が「9.8」と評価されている。

同社は、各製品に向けてセキュリティアップデートを用意した。適用優先度に関しては、いずれも3段階中もっとも低い「3」としており、任意のタイミングでアップデートするよう求めている。

(Security NEXT - 2024/02/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
アスクル、手動出荷を試験運用 - 一部医療介護顧客で開始
イベント案内メールで誤送信、参加者のメアド流出 - 氷見市
サンプルコードなどの既知シークレット流用、サイト侵害の原因に
従業員アカウントが不正利用、フィッシング踏み台に - 常石G
通信機器経由でサイバー攻撃、侵害サーバに顧客情報 - 日本プラスト
海外グループ会社でインシデント、影響を調査 - 電通グループ
2月に「セキュキャン2026フォーラム」開催 - 活動成果を募集
「CSIRTスタータキット」の改訂版を公開 - 日本シーサート協議会
柏崎刈羽原発説明会の情報公開文書でマスキング漏れ - 新潟県