Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Google、複数の脆弱性を解消した「Chrome 121」をリリース

Googleは、現地時間1月23日に同社ブラウザの最新版「Chrome 121」をリリースした。複数の脆弱性を解消している。

Windows向けに「同121.0.6167.86」「同121.0.6167.85」、macOSやLinuxを「同121.0.6167.85」をリリースしたもの。機能強化のほか、セキュリティに関する17件の修正を実施。CVEベースで11件の脆弱性に対応したことを明らかにしている。

今回の修正において重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性はなかった。

重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は3件。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2024-0807」、不適切な実装「CVE-2024-0812」、整数アンダーフローの脆弱性「CVE-2024-0808」などに対処した。

このほか、「中(Medium)」とされる脆弱性6件、「低(Low)」とされる2件の脆弱性を修正している。

同社では、今後数日から数週間をかけて同バージョンを展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-0807
CVE-2024-0812
CVE-2024-0808
CVE-2024-0810
CVE-2024-0814
CVE-2024-0813
CVE-2024-0806
CVE-2024-0805
CVE-2024-0804
CVE-2024-0811
CVE-2024-0809

(Security NEXT - 2024/01/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開