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サーバがランサム被害、内部に顧客情報 - 衣料雑貨卸販売会社

衣料品や雑貨の卸販売などを手がける大西は、システムがサイバー攻撃を受け、同社グループの顧客や取引先に関する情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同社によれば、7月21日に同社グループで利用するシステムが侵害されたことを確認したもの。ファイルサーバにおけるファイルを破壊され。脅迫文が残されていたという。その後、外部協力のもと調査を進めていた。

11月29日時点で外部における情報の流通や二次被害は確認されていないが、データが外部に流出した可能性がある。対象となる情報の特定は難しい状況だが、顧客の代表者や担当者に関する氏名、住所、電話番号、事業者名、店名、メールアドレス。さらに取引先に関連する受注情報、請求情報、仕入先情報などが含まれている可能性がある。

侵入経路については、「VPN」や「ウェブサーバ」の脆弱性を悪用された可能性が高いとしており、管理権限を持つサーバを改ざんされたことで被害が拡大したものと見られている。

今回問題を受け、同社では侵入経路を遮断し、再発を防止するため監視体制の強化などセキュリティ対策を講じた。また個人情報保護委員会に報告、警察にも相談している。

(Security NEXT - 2023/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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