Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

CMSの「Grav」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Grav」において、複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

「クリティカル」とされるものを含め、あわせて4件の脆弱性が判明したもの。「CVE-2023-34251」は、管理者画面に明らかとなったサーバサイドテンプレートインジェクション(SSTI)の脆弱性。

ページの編集権限を持つユーザーによってPHPコードを埋め込むことが可能となる脆弱性で、悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.1」、重要度はもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

さらにテンプレートエンジン「Twig」のデフォルトフィルタにおける「CVE-2023-34448」「CVE-2023-34252」、拒否リストの「CVE-2023-34253」など、入力検証の不備に起因する「SSTI」の脆弱性3件が存在。いずれもCVSS基本値は「7.2」、重要度は2番目に高い「高(High)」となっている。

開発グループでは、同脆弱性を修正した「同1.7.42」を現地時間6月14日にリリース。利用者へアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/06/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

障害はWindows端末の1%未満、重要サービスでの利用多く影響拡大
「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
「CrowdStrike」装う「フィッシング」や「偽修復ツール」に警戒を
先週注目された記事(2024年7月14日〜2024年7月20日)
あらたな脅威へ対応する設定ファイルが原因に - CrowdStrike障害
Windows端末の障害問題に便乗するサイバー攻撃が発生中
CrowdStrike、Windows環境での不具合で声明 - 復旧方法も紹介
一部Window端末が正常に起動できず - CrowdStrikeが不具合認める
システムの仕様を知らずメール誤送信が発生 - 東京都福祉保健財団