Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

シスコのビデオ会議サーバに脆弱性 - 重要度「クリティカル」も

ビデオ会議のネットワーク機能を提供する「Cisco Expresswayシリーズ」や、制御サーバ「Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)」に「クリティカル」とされる脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

6月7日にアドバイザリをリリースし、権限昇格の脆弱性2件を明らかにしたもの。いずれも同社のセキュリティテストで発見したもので、リリース時点において脆弱性の悪用や公表は確認されていないという。

「CVE-2023-20105」は、パスワードの変更機能に明らかとなった脆弱性。「Administrator」レベルの読み込み権限を持つ場合、脆弱性を悪用することで書き込みの権限も取得できる。取得した権限を用いることであらゆるユーザーのパスワードを変更し、「なりすまし」を行なうことが可能となる。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.6」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

さらにユーザーロールの権限が正しく実装されていない脆弱性「CVE-2023-20192」が明らかとなった。「Administrator」レベルの読み込み権限についてコマンドラインにおけるアクセスを有効化している場合、脆弱性によって書き込み権限も取得できる。CVSS基本値は「8.4」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。

同社は「CVE-2023-20105」を「同14.2.1」、「CVE-2023-20192」を「同14.3.0」にて修正した。また「CVE-2023-20192」については回避策をアナウンスしている。

(Security NEXT - 2023/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイト改ざんで不正なページが表示 - 手芸用品メーカー
企業承認者のメアド流出、システム不具合で - 案件紹介サービス
再委託先でメール誤送信、イベント参加者のメアド流出 - 香川県
不正アクセスを受け、不正なメール送信 - SOMPO HD傘下の開発会社
県立高でのメール誤送信、Outlookの「取消機能」で再発 - 三重県
「JBoss RichFaces」に対する脆弱性攻撃に注意喚起 - 米当局
ランサム被害、中小企業が6割弱 - 暗号化しない脅迫も
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に
「サイバーセキュリティ関係法令 Q&Aハンドブック」が改訂
企業の健診結果を別企業へメールで誤送信 - 日大病院