Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SMB向けCisco製スイッチに深刻な脆弱性 - PoCが入手可能

Cisco Systemsの小規模組織向けネットワークスイッチ「Cisco Small Businessシリーズ」に深刻な脆弱性が明らかとなった。一部対象製品はサポートが終了しており、アップデートの提供予定はないとしている。

同シリーズの複数製品において、バッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2023-20159」「CVE-2023-20160」「CVE-2023-20161」「CVE-2023-20189」など、あわせて9件の脆弱性が明らかとなったもの。

ウェブベースのユーザーインタフェースにおいてリクエストに対する検証処理に不備が存在。脆弱性を悪用し、root権限で任意のコードを実行したり、サービス拒否を引き起こすことが可能となる。

同社では、上記4件の脆弱性について共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」とし、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティング。のこる5件についてもCVSS基本値が「8.6」から「7.5」のレンジにあり、重要度を2番目にあたる「高(High)」とした。

これら脆弱性が実際に悪用されたケースは確認されていないが、概念実証のエクスプロイトコードが利用できる状況にあるという。

(Security NEXT - 2023/05/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加