「curl」に複数の脆弱性、アップデートにて解消
「curl」の開発チームは、「curl 7.88.0」にてサービス拒否の脆弱性など複数の脆弱性に対処した。
HTTPヘッダにおいて圧縮処理を無制限に指定でき、リソースを大量に消費させることが可能となる「CVE-2023-23916」が判明したもの。
また複数URLを連続して要求されると、「HTTP」の指定に対して「HTTPS」を利用する「Hypertext Strict Transport Security(HTTP Strict Transport Security)」が正しく機能せず平文で通信する脆弱性「CVE-2023-23914」「CVE-2023-23915」が明らかとなった。
開発チームでは、「CVE-2023-23916」について重要度を「中(Moderate)」、「CVE-2023-23915」「CVE-2023-23914」を「低(Low)」とレーティングしている。
一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において「CVE-2023-23916」のベーススコアを「7.5」と評価。「CVE-2023-23914」を「9.1」、「CVE-2023-23915」を「6.5」と評価。重要度をそれぞれ「高(High)」「クリティカル(Critical)」「中(Medium)」とした。
開発チームでは、これら脆弱性のほか、バグの修正や機能の追加を行った「同7.88.0」を2月15日にリリース。3月7日の時点では、2月20日にリリースされた「同7.88.1」が最新版となっている。
(Security NEXT - 2023/03/07 )
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