Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

運用監視ソフト「Cacti」の脆弱性が標的に - 米政府が注意喚起

サーバの運用監視ソフト「Cacti」において、2022年12月に明らかとなった既知の脆弱性が積極的に悪用されているとして、米政府が注意を呼びかけている。

コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-46169」が、サイバー攻撃で積極的に悪用されているとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加し、注意を促したもの。

脆弱性を悪用されると、IPアドレスによる制限を回避し、Cactiの実行権限でコマンドを実行されるおそれがある。CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同脆弱性は、2022年12月5日に公表され、ソースリポジトリにおいてパッチが提供されているほか、2023年1月2日にリリースされた「同1.2.23」にて修正されている。

脆弱性については、パッチ公開時より詳細が明らかにされており、その後同脆弱性のエクスプロイトコードなども公開されている。

(Security NEXT - 2023/02/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
省庁や独法などの攻撃対象領域保護を実施 - NISC
冊子発送先の個人情報を郵便局へ誤送付 - CCNC
2Qの脆弱性届け出は112件 - 前四半期から半減
高校生向けセミナーの申込フォームで設定ミス - 岩手県立大
6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
障害はWindows端末の1%未満、重要サービスでの利用多く影響拡大
「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み