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「GNU Cライブラリ」にバッファオーバーフローの脆弱性

「GNU Cライブラリ(glibc)」にバッファオーバーフローの脆弱性が明らかとなった。修正が実施されている。

現地時間2月1日にリリースされた「同2.37」の「sprintf関数」にバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2023-25139」が判明したもの。正しいバッファサイズを使用しても、域外への書き込みが行われるおそれがある。

開発チームでは、脆弱性を「クリティカル(Critical)」と評価した。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」としている。

ソースリポジトリにおいて修正が実施された。8月にリリースを計画している「glibc 2.38」にて反映する予定。脆弱性の影響を受けるディストリビューションでは修正が行われている。

(Security NEXT - 2023/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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