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Veeamバックアップ製品の既知脆弱性狙う攻撃ツールが流通か

「CVE-2022-26504」は「SCVMMサーバ」を登録している場合にのみ影響があり、非ドメイン管理者により認証を突破され、リモートよりコードを実行されるおそれがある。

ただし、CISAの「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」には追加されていない。CloudSEKのアドバイザリは、宣伝があったことを伝えるもので問題の攻撃ツールに関する具体的な内容には踏み込んでおらず、CISAにより確認された攻撃との関連性はわかっていない。

またアドバイザリでは、これら脆弱性とは別にOSINTベースの情報としてVeeam製のバックアップ製品より情報を窃取することを目的とした複数のツールが出回っている点にも触れている。

GitHub上に、「Veeam Backup and Replication Credential Manager」のSQLデータベースに対して接続を試行し、認証情報を取得してユーザー名や復号化されたパスワードなどを出力するPowerShellスクリプトが公開されていた。

さらにVeeamのバックアップ管理ソフトを標的としたマルウェア「Veeamp」も確認されている。Windows環境においてVeeamのバックアップ製品におけるSQLデータベースへ接続を試みて、パスワードを盗み出す機能を備えていた。

(Security NEXT - 2022/12/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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