Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「MS Edge」にセキュリティアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消

マイクロソフトは、ゼロデイ脆弱性など複数の脆弱性へ対処したブラウザの最新版「Microsoft Edge 108.0.1462.42」をリリースした。

現地時間12月5日にアップデートをリリースしたもの。「Chromium 108.0.5359.94」をベースとした「MS Edge 108.0.1462.41」以降において4件の脆弱性が解消されており、最新版は「同108.0.1462.42」になるという

具体的には、JavaScriptエンジン「V8」に明らかとなった型の取り違えの脆弱性「CVE-2022-4262」に対処した。同脆弱性はすでに悪用が確認されており、アップデートの準備を進めていることを予告していた。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において同脆弱性のベーススコアを「8.8」、重要度を「高(High)」としている。

くわえて今回のアップデートでは、「Microsoft Edge」独自に3件の脆弱性へ対処している。「CVE-2022-44708」は、サンドボックスを回避され、権限昇格が生じるおそれがある脆弱性。これら3件においてもっともCVSS基本値のスコアが高く、「8.3」とレーティングされている。

あわせてSYSTEM権限で更新プログラムを実行した場合に権限昇格が生じるおそれがある「CVE-2022-41115」や、なりすましの脆弱性「CVE-2022-44688」に対処した。

(Security NEXT - 2022/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

高校部活体験会申込フォームで個人情報が閲覧可能に - 群馬県
配達中に郵便物1束を紛失 - さいたま市内の郵便局
メルマガアカウント侵害、スパム送信踏み台に - サロン向け器具メーカー
ユニフォームに個人情報入りメモリ、洗濯業者から回収 - 関越病院
ハウステンボスへのサイバー攻撃 - 個人情報流出の可能性
「Chromium」ゼロデイ脆弱性、Macに影響 - 米当局が注意喚起
「Plesk」Linux版に権限昇格の脆弱性 - アップデートで修正
先週注目された記事(2025年12月7日〜2025年12月13日)
ウェブメール「Roundcube」にXSSなど脆弱性 - 更新を強く推奨
【特別企画】最先端企業が直面した「AIセキュリティの盲点」とは? - 生成AIテーマにカンファレンス