Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「PAN-OS 8.1」に認証回避のおそれ - サポート対象機種にも注意を

Palo Alto Networks製品に搭載されている「PAN-OS 8.1」に脆弱性が明らかとなった。アップデートを用意しているが、提供対象機種が限定されており注意が必要だ。

10月12日にアドバイザリを公表し、「PAN-OS 8.1」にウェブインタフェースで認証のバイパスが可能となる脆弱性「CVE-2022-0030」が明らかとなったもの。「同9」以降については脆弱性の影響を受けない。

CVE番号は2021年12月28日に採番された。公表まで10カ月以上を要しているが、アドバイザリの公表時点で悪用は確認されていないという。

攻撃対象となるファイアウォールやPanoramaアプライアンスに関する特定の知識を持つ攻撃者により悪用が可能としており、管理者権限を用いて操作することが可能になるという。

同社では、同脆弱性について共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアを「8.1」と評価。重要度を「高(High)」とレーティングしている。

同社では脆弱性を修正した「PAN-OS 8.1.24」をリリースした。「PAN-OS 8.1」系についてはサポート期限に達しているため、ハードウェアのサポート期間中である一部機種「PA-5060」「PA-5050」「PA-5020」「PA-500」「PA-200」「M-100」のみ提供するものとしており、注意が必要となる。

(Security NEXT - 2022/10/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性