「Chrome」にアップデート、ゼロデイ脆弱性などを修正
Googleは、WindowsやmacOS、Linux向けにブラウザ「Chrome」のセキュリティアップデートをリリースした。深刻な脆弱性や悪用が確認された脆弱性を解消している。
今回のアップデートは、Windows向けに「同104.0.5112.102」「同104.0.5112.101」、macOSおよびLinux向けに「同104.0.5112.101」をリリースしたもの。セキュリティに関する11件の修正を実施。CVEベースで10件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。
重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は「CVE-2022-2852」の1件。ID連携に利用するAPI「Federated Credential Management(FedCM)」に明らかとなった解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性で、Google Project ZeroのSergei Glazunov氏により報告された。
重要度が次に高い「高(High)」とされる脆弱性は6件。「Use After Free」の脆弱性4件や、ヒープバッファオーバーフローの脆弱性1件を解消した。
さらにGoogle Threat Analysis Groupの研究者より7月19日に報告された「CVE-2022-2856」に対応。アプリケーション間でデータをやり取りする「Intents」の入力値における検証不備の脆弱性で、すでに悪用が確認されているという。
のこる3件の脆弱性については「中(Medium)」とレーティングされている。同社では今後数日から数週間にわたり、アップデートを展開していく予定。今回のアップデートで修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2022-2852
CVE-2022-2853
CVE-2022-2854
CVE-2022-2855
CVE-2022-2856
CVE-2022-2857
CVE-2022-2858
CVE-2022-2859
CVE-2022-2860
CVE-2022-2861
(Security NEXT - 2022/08/17 )
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