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機密情報管理のHashiCorp製「Vault」に脆弱性 - データ消失のおそれ

トークンやパスワード、証明書などの統合管理機能を提供するHashiCorpの「Vault」および「同Enterprise」に脆弱性が明らかとなった。アップデートにて修正されている。

高可用性モードを利用する場合、オプションのバックアップ機能である「Integrated Storage」の一部APIにアクセス制御の不備「CVE-2022-36129」が明らかとなったもの。

外部より報告があり判明した脆弱性で、特定条件下では認証なしにAPIへアクセスしてデータを上書きでき、データの損失や致命的な障害をもたらすおそれがあるという。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.1」、重要度を「クリティカル(Critical)」としている。

同脆弱性は「同1.11.1」「同1.10.5」「同1.9.8」にて修正された。利用者に脆弱性の影響を評価した上でアップデートを検討するよう求めている。

(Security NEXT - 2022/08/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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