Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

独自の脆弱性修正含む「Microsoft Edge 103.0.1264.37」が公開

マイクロソフトは、「Chromium」をベースとした同社ブラウザの最新版「Microsoft Edge 103.0.1264.37」をリリースした。独自の修正も実施している。

今回のアップデートは、「Chromium 103.0.5060.53」をベースとしたアップデート。「Chromium」では、「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性「CVE-2022-2156」をはじめ、CVEベースで9件の脆弱性を解消したが、マイクロソフトではさらに2件の脆弱性を独自に修正している。

追加で修正された「CVE-2022-30192」「CVE-2022-33638」は、いずれも権限昇格のおそれがある脆弱性で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.3」。

一方同社では、脆弱性を悪用するには、ユーザーの操作が必要となるなど前提条件があるとし、同社ガイドラインを踏まえて、4段階ある重要度の評価を上から3番目にあたる「中(Moderate)」とレーティングしたという。

これら2件の脆弱性について、悪用や公開などは確認されておらず、悪用される可能性も低いとの見方も示している。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-2156
CVE-2022-2157
CVE-2022-2158
CVE-2022-2160
CVE-2022-2161
CVE-2022-2162
CVE-2022-2163
CVE-2022-2164
CVE-2022-2165
CVE-2022-30192
CVE-2022-33638

(Security NEXT - 2022/06/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

個人情報保護スタンプにインク交換モデル - 新インク搭載
県税関連情報を第三者へ漏洩、電話照会への対応で - 長野県
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
公文書の誤廃棄で福祉事務所職員3人を処分 - 三重県
クレカセキュリティGLが改訂 - 2025年までに「EMV-3Dセキュア」原則導入
IPA、中小企業向けECサイトのセキュリティガイドラインを公開
ArubaのNAC製品に深刻な脆弱性 - 任意のユーザーを作成可能に
メール誤送信で資料請求者のメアド流出 - 放送大学
自転車売り場の防犯登録カード控を紛失 - 旧イオン横須賀店
サーバがランサム被害、内部に業務情報 - 放送映画製作所