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VMware製IDアクセス管理製品に重要度「クリティカル」の脆弱性 - 認証回避のおそれ

VMwareのIDアクセス管理製品に早急な対応が求められる影響の大きい脆弱性が明らかとなった。前月にも深刻な脆弱性を修正しているが、異なる脆弱性であり注意が必要。

「VMware Workspace ONE Access」「VMware Identity Manager(vIDM)」や、これら製品を含むスイート製品が影響を受ける深刻な脆弱性が明らかとなったもの。4月にも複数の「クリティカル」とされる脆弱性が判明し、すでに悪用も判明しているが、それらとは別の脆弱性だという。

具体的には、ローカルドメインにおいてユーザーインタフェースへアクセスできる場合に認証を回避される脆弱性「CVE-2022-22972」が存在。

非公開で同社に対して報告されたもので、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」。4段階ある重要度において、もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

さらに権限の昇格が可能となる脆弱性「CVE-2022-22973」もあわせて公表された。ローカルのアクセス権を持つ攻撃者によってroot権限を取得されるおそれがある。CVSS基本値は「7.8」、重要度は1段階低い「重要(Important)」とされている。

(Security NEXT - 2022/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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