Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、5月の月例パッチで脆弱性73件に対処 - ゼロデイ脆弱性を修正

マイクロソフトは、2022年5月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、73件の脆弱性を修正した。「Windows LSA」に明らかとなった脆弱性は、すでに公表されており、悪用も確認されている。

今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」をはじめ、「Microsoft Exchange Server」「Windows Active Directory」「.NET」「Visual Studio」などに明らかとなった脆弱性に対処した。

CVEベースで73件の脆弱性を修正。最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性6件に対応したほか、次に高い「重要(Important)」とされる66件や、もっとも低い「低(Low)」とされる1件を修正している。

脆弱性によって影響は異なるが、24件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。さらに権限昇格の脆弱性21件、情報漏洩の脆弱性17件のほか、サービス拒否6件、セキュリティ機能のバイパス4件、なりすまし1件の脆弱性に対処した。

「クリティカル」と評価された脆弱性を見ると、VPNで利用されている「PPTPプロトコル」の処理においてリモートでコードを実行される脆弱性「CVE-2022-21972」「CVE-2022-23270」をはじめ、「リモートデスクトップクライアント」においてリモートよりコードが実行される脆弱性「CVE-2022-22017」、「Active Directory」における権限昇格の脆弱性「CVE-2022-26923」などが含まれる。

(Security NEXT - 2022/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性