MSが月例パッチを公開、脆弱性119件を修正 - ゼロデイ脆弱性にも対処
マイクロソフトは、4月の月例セキュリティ更新プログラムをリリースし、「クリティカル(Critical)」とされる10件を含め、あわせて119件の脆弱性に対応した。一部では悪用も確認されている。
今回のアップデートは、「Windows」「Office」をはじめ、「Active Directory Domain Services」「Azure SDK」「Windows Hyper-V」「Skype for Business」「Power BI」「Windows App Store」「.NET Framework」「Visual Studio」など幅広い製品を対象としており、CVEベースで119件の脆弱性に対処した。
脆弱性の最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は10件。のこる109件は次に高い「重要(Important)」とレーティングされている。
脆弱性によって影響は異なるが、リモートよりコードを実行される脆弱性、権限昇格の脆弱性がいずれも47件。さらに「情報漏洩(13件)」「サービス拒否(9件)」「なりすまし(3件)」を修正している。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3」によるベーススコアを見ると、96件が「7.0」以上と評価されている。
このうちMicrosoftネットワークファイルシステムに明らかとなった「CVE-2022-24491」「CVE-2022-24497」については、リモートよりコードを実行されるおそれがあり、いずれも「9.8」と高い。また「CVE-2022-24765」「CVE-2022-24767」については公開時点で未評価となっている。
(Security NEXT - 2022/04/13 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み