Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SonicWall製ファイアウォールの「SonicOS」にRCE脆弱性

SonicWall製のファイアウォール製品に基本ソフトとして搭載されている「SonicOS」に深刻な脆弱性が明らかとなった。脆弱性を解消したアップデートやホットフィクスが提供されている。

HTTPリクエストの処理にスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2022-22274」が明らかになったもの。同脆弱性を悪用された場合、リモートよりコードを実行されたり、DoS攻撃を受けるおそれがある。

同脆弱性はウェブ管理インターフェースに存在しており、「SSL VPN」のインターフェースについては影響を受けない。脆弱性の悪用や、実証コードの公開などは確認されていないという。

同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」によるベーススコアを「9.4」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

同脆弱性の判明を受けて、アップデートとなる「同7.0.1-5051」「同6.5.4.4-44v-21-1519」をリリース。ファームウェアが2022年4月中旬に公開予定となっている一部製品には、ホットフィクスとなる「build 7.0.1-5030-HF-R844」を用意した。

同社は、あわせて「SonicOS」の管理画面へのアクセスを信頼できるソースに制限する一時的な回避策をアナウンスするなど、同社製品の利用者に対して注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/03/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消