SAP、2月の月例パッチを公開 - 重要度高い脆弱性を修正
SAPは、2月の月例セキュリティパッチを公開した。前月に引き続き「Apache Log4j」に関する脆弱性へ対応を求めているほか、重要度が最高値の新規脆弱性にも対処している。
各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせて19件のアドバイザリを公開したもの。
過去に公開したアドバイザリのアップデート5件や「Apache Log4j」に関するアドバイザリ3件を除くと、新規のアドバイザリは11件。CVEベースで13件の脆弱性に対応した。重要度がもっとも高い「Hot News」とレーティングされた脆弱性が2件含まれる。
「CVE-2022-22536」は、「SAP NetWeaver」「SAP Content Server」「SAP Web Dispatcher」において「リクエストスマグリング」や「リクエストコンカチネーション」が生じる脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは、最大値の「10」とレーティングされている。
また「SAP Solution Manager」では、認証管理の不備「CVE-2022-22544」が明らかとなった。CVSS基本値は「9.1」と評価されている。
そのほか、重要度が「高(High)」とされる脆弱性2件や、「中(Medium)」とされる脆弱性8件、「低(Low)」の脆弱性1件を修正している。
ログ記録ライブラリ「Apache Log4j」に明らかとなった脆弱性については、引き続き3件のアドバイザリを提供しており、いずれも前月同様「Hot News」として注意を呼びかけている。
今回あらたに同社が修正した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2022-22528
CVE-2022-22532
CVE-2022-22534
CVE-2022-22535
CVE-2022-22536
CVE-2022-22537
CVE-2022-22538
CVE-2022-22539
CVE-2022-22540
CVE-2022-22542
CVE-2022-22543
CVE-2022-22544
CVE-2022-22546
(Security NEXT - 2022/02/10 )
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