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飛鳥歴史公園の利用者向けサイトが改ざん - 無関係なコンテンツ

国土交通省は、キトラ古墳壁画体験館「四神の館」の翻訳ガイドシステムがサイバー攻撃を受け、改ざんされたこと明らかにした。

同省によれば、「外国人向け展示翻訳ガイドシステム」の運営管理を委託していた事業者のサーバが第三者により不正に侵入され、11月26日以降改ざんされた状態となっていたもの。12月20日に被害が判明し、同日14時半ごろ、同システムの提供を停止した。

改ざんされた同システムは、キトラ古墳壁画体験館「四神の館」の展示内容を外国人向けに多言語で案内するサービス。

同館内にシステムへアクセスするためのQRコードを掲示しているが、QRコードよりアクセスすると正常なコンテンツが表示されものの、改ざんによりコンテンツが書き換えられており、QRコードと併記されたURLをインターネットで検索すると検索結果に無関係のeコマースサイトらしき内容が表示され、アクセスすると無関係なコンテンツが表示される状態となっていた。

同システムの改ざんが判明したことを受け、同省では被害は確認されていないものの、安全確認のため同館が設置されている国営飛鳥歴史公園および国営平城宮跡歴史公園のウェブサイトについてもあわせて公開を一時中止した。

今後セキュリティ対策を実施した上で、1月中旬ごろを目安に同システムやウェブサイトを再開する予定だという。

(Security NEXT - 2021/12/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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