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入国者健康確認システムで不具合、他申請者からパスポートなど閲覧可能に

政府が水際対策として導入した「入国者健康確認システム(ERFS)」に不具合があり、申請者よりアップロードされたパスポート画像などが、別の申請者によって閲覧できる状態だったことを明らかにした。

政府ではあらたな水際対策として、事前に審査を受けた企業や団体が、入国者を雇用、招聘する場合に受入責任者が行動管理に責任を持つことで、新規入国制限、待機期間中の行動制限を緩和するが、11月25日より運用を開始したオンライン申請受付システムに不具合が確認されたもの。

アップロードした情報が別の申請者より確認できる状態となっていたもので、同日18時45分に同システムを緊急メインテナンスモードへ切り替え、ログイン機能を一時停止した。

業務を受託する日本エマージェンシーアシスタンスが調査を行ったところ、53組織より登録された約170人分のデータのうち、28組織よりアップロードされた34人分のパスポートや誓約書、活動計画書、在留資格認定証明書などの画像が、別の26組織から閲覧できる状態となっていた。

入国者の国籍は、日本のほか、ベトナム、中国、インドネシア、韓国、インド、ミャンマー、ネパール、フィリピンなどが含まれる。

同庁では、登録データを本来の責任者領域へ修正し、アップロードプログラムにおける不具合を解消。11月26日7時15分に同システムの提供を再開した。データが閲覧可能となった企業には、個別に連絡する方針。

(Security NEXT - 2021/11/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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