Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Azure AD」に脆弱性 - 更新適用済みだが、利用者側で修正が必要となる場合も

「Azure Active Directory」において情報が漏洩するおそれがある脆弱性が明らかとなった。脆弱性そのものは10月末から11月初旬にかけて解消済みだが、修正以前の利用状況によっては、利用者側で追加の修正が必要となる場合があるとし、注意を呼びかけている。

「Azure Active Directory」をはじめ、「Azure Automation」「Azure Migrate」「Azure Site Recovery」において、情報漏洩の脆弱性「CVE-2021-42306」が明らかとなったもの。

同社によると、認証証明書の一部として、平文のプライベート鍵データが「Azure ADアプリケーション」や「サービスプリンシパル」上にアップロードされると、アプリケーションを読み取るアクセス権を持つテナント内のユーザーやサービスによって、追加された「プライベートキーデータ」を読み取ることが可能になるという。

同社は、脆弱性の重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティング。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.1」と評価した。脆弱性の悪用や公開は確認されていないとしている。

(Security NEXT - 2021/11/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
ZohoのAD管理支援ツールに脆弱性 - アップデートで修正
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
Oracle、定例パッチを公開 - 脆弱性のべ374件を修正
「Chrome」にアップデート - スクリプトエンジンの脆弱性を修正
Ivantiの複数製品に脆弱性 - 「EPM」の更新は11月以降
「WatchGuard Firebox」の深刻な脆弱性、PoC公開で悪用リスク上昇