小説投稿サイト「カクヨム」に偽サイト - 正規サイトからデータを取得して表示

KADOKAWAは、小説投稿サイト「カクヨム」を装う偽サイトが確認されたとし、アカウント情報を窃取されたり、マルウェアに感染するおそれがあるとして利用者に注意を呼びかけた。

同社によれば、「カクヨム」の掲載作品を不正に表示する偽サイトが確認されたもの。問題のサイトでは、作品を閲覧しようとすると、カクヨムで公開されている作品ページからデータを取得し、作者名を隠したうえで作品を表示していた。

同社では、偽サイトがカクヨムを参照できないよう9月3日にアクセスを遮断。偽サイトが使用しているサーバの管理会社に対して削除要請の手続きを行った。カクヨムのサーバが不正アクセスを受けたものではないため、情報流出の可能性については否定している。

作品を読む際は、URLが正規サイトであるか確認し、コピーサイトなどを発見した場合は、危険があるためアクセスせず、同社へ通報するよう呼びかけている。

「カクヨム」は、小説を投稿したり、公開された小説を読むことができるウェブサイト。過去に日本ネットワークセキュリティ協会（JNSA）による「サイバーセキュリティ小説コンテスト」なども開催されている。

（Security NEXT - 2021/09/09 ）ツイート