法人向けトレンドマイクロ製品の既知脆弱性を狙った攻撃が発生
トレンドマイクロの法人向けエンドポイントセキュリティ対策製品において、既知の脆弱性を狙った攻撃が確認された。同社は最新の修正プログラムを適用するよう呼びかけている。
2020年8月に公表された「Trend Micro Apex One」「Apex One SaaS」「ウイルスバスターコーポレートエディション」の脆弱性「CVE-2020-24557」に対する攻撃が確認されたもの。
脆弱性の悪用により、権限の昇格が生じ、製品のフォルダを操作することでWindowsにおける特定機能を悪用したり、セキュリティ対策機能が無効化されるおそれがある。脆弱性を悪用するには、端末においてユーザー権限が必要で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「7.8」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。
同社は、2020年11月17日に公開した「Trend Micro Apex One 2019 Critical Patch(ビルド 8422)」、および「ウイルスバスター コーポレートエディション XG Service Pack 1 Critical Patch(ビルド5702)」で脆弱性に対処したとしており、未適用の場合は、最新の修正プログラムを適用するよう注意を喚起した。「Apex One SaaS」については、2020年8月のメンテナンスで対応済みとしている。
「ウイルスバスタービジネスセキュリティ」にも同様の脆弱性が存在するが、同社が確認した悪用の事例では影響は受けないとしている。
(Security NEXT - 2021/04/21 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
