Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Cordova」向けカメラプラグインに情報漏洩のおそれ

モバイルアプリの開発フレームワーク「Apache Cordova」向けに提供されているプラグイン「Apache Cordova Plugin camera」に情報漏洩のおそれがある脆弱性「CVE-2020-11990」が明らかとなった。

同ソフトは、カメラ機能や画像操作などの機能を提供する「Apache Cordova」向けのプラグイン。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同プラグインでは外部ストレージを画像ファイルのキャッシュ保存に利用しており、外部ストレージへのアクセスが許可された他アプリよりキャッシュファイルを取得されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは「3.3」。

セゾン情報システムズの松村章宏氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、修正にあたりJPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

同脆弱性は、ソースコードリポジトリ上において「同4.2.0」で修正されているが、正式にはリリースされておらず、「同5.0.0」より修正が反映されているという。開発に同プラグインを用いている場合は、同バージョン以降を利用し、アプリを更新するよう注意が呼びかけられている。

(Security NEXT - 2020/12/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正