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「vBulletin」に脆弱性、過去のパッチ不備で問題再燃 - すでに攻撃も

「CVE-2020-17496」は、「CVE-2019-16759」のパッチが提供された従来バージョンはもちろん、これまで「CVE-2019-16759」の対象とされていなかった「vBulletin 5.6.2」「同5.6.1」「同5.6.0」も影響を受けるため注意が必要だ。

脆弱性の悪用は容易で、すでに攻撃も発生している。セキュリティ研究者のJeff Moss氏は、DEF CONのフォーラムが攻撃対象となったことをTwitterで明らかにし、パッチ未適用の環境においてPHPによる表示を無効化するなど対策を講じていたことから影響を受けなかったとしている。

「vBulletin」の開発チームは、あらたな脆弱性の指摘を受け、米時間8月10日に「同5.6.2」「同5.6.1」「同5.6.0」に対して修正パッチを用意。「同5.5.X」など旧バージョンにも脆弱性が存在するが、修正にあたっては「同5.6.2」へのアップグレードが必要になるとしている。

同脆弱性の判明を受けて、情報処理推進機構(IPA)などセキュリティ機関では情報を更新。注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2020/08/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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