「Magento」に脆弱性 - 「1系」まもなくEOL、最後の更新
Adobe Systemsは、eコマースプラットフォーム「Magento」の「バージョン1系」向けにセキュリティパッチをリリースした。
今回のアップデートは、2件の脆弱性に対処したもの。「Magento Commerce 1.14.4.5」「Magento Open Source 1.9.4.5」および以前のバージョンが影響を受ける。
「CVE-2020-9664」は、PHPオブジェクトインジェクションの脆弱性。重要度は3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。あわせて1段階低い「重要(Important)」とされるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2020-9665」に対処した。いずれも悪用には管理者権限が必要としている。6月22日の時点で悪用は確認されていない。
同社は、「Magento Commerce」および「Magento Open Source」向けに脆弱性を修正するセキュリティパッチ「同SUPEE-11346」をリリース。適用優先度を3段階中2番目にあたる「2」とレーティングし、30日以内を目安にアップデートするよう利用者へ呼びかけている。
また「Magento Commerce(旧Magento Enterprise Edition) 1.14」「Magento Open Source(旧Magento Community Edition) 1」については、2020年6月30日にサポートが終了するとし、今回が最後のアップデートになるとして注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2020/06/23 )
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