IPAが「10大脅威2020」を発表 - 「内部不正」「IT基盤の障害」など順位上昇
個人では、利用が拡大する一方で「7pay」問題などが注目を浴びた「スマホ決済の不正利用」が、今回はじめてのランキングに入り、首位となった。
前年と変わらず「フィッシングによる個人情報の詐取」が2位。前回トップだった「クレジットカード情報の不正利用」は3番目に続いた。
また注目される動きとしては、「インターネットバンキングの不正利用」が前回7位から4位へと順位を上げたほか、「インターネット上のサービスからの個人情報の窃取」が、圏外12位から10位に上昇している。
同機構では、2月下旬をめどに今回選出した「10大脅威」の詳細な解説をウェブサイトで公開する予定。今回発表されたランキングは以下のとおり。カッコ内は前回順位。
情報セキュリティ10大脅威2020(組織)
1位:標的型攻撃による機密情報の窃取(1位)
2位:内部不正による情報漏洩(5位)
3位:ビジネスメール詐欺による金銭被害(2位)
4位:サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃(4位)
5位:ランサムウェアによる被害(3位)
6位:予期せぬIT基盤の障害に伴う業務停止(16位)
7位:不注意による情報漏洩(規則は遵守)(10位)
8位:インターネット上のサービスからの個人情報の窃取(7位)
9位:IoT機器の不正利用(8位)
10位:サービス妨害攻撃によるサービスの停止(6位)
情報セキュリティ10大脅威2020(個人)
1位:スマホ決済の不正利用(初)
2位:フィッシングによる個人情報の詐取(2位)
3位:クレジットカード情報の不正利用(1位)
4位:インターネットバンキングの不正利用(7位)
5位:メールやSMS等を使った脅迫、詐欺の手口による金銭要求(4位)
6位:不正アプリによるスマートフォン利用者への被害(3位)
7位:ネット上の誹謗、中傷、デマ(5位)
8位:インターネット上のサービスへの不正ログイン(8位)
9位:偽警告によるインターネット詐欺(6位)
10位:インターネット上のサービスからの個人情報の窃取(12位)
(Security NEXT - 2020/01/29 )
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