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トレンド製パスワード管理ソフトに情報漏洩の脆弱性

トレンドマイクロが提供する「パスワードマネージャー」に情報漏洩が生じる複数の脆弱性が含まれていることがわかった。

同製品の「バージョン3.x」に特定の条件下で管理するIDやパスワードなどのデータをメモリ上で平文により保持し続ける脆弱性「CVE-2019-15625」が明らかになったもの。メモリをスキャンされると取得されるおそれがある。

また「バージョン3.x」「バージョン5.x」の製品内で生成されるルートCA証明書用の秘密鍵を取得できる脆弱性「CVE-2019-19696」が明らかとなった。

窃取した秘密鍵を用いて任意のSSL/TLSサーバ証明書を作成することが可能で、フィッシング攻撃など不正サイトに悪用されるおそれがある。

影響を受けるバージョンが異なるものの、いずれの脆弱性もWindows版、macOS版が影響を受ける。Android版やiOS版は対象外。

(Security NEXT - 2020/01/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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