Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco IOS XE」のREST APIに深刻な脆弱性 - 特権操作のおそれ

Cisco Systemsの「Cisco IOS XE」向けに提供されている「Cisco REST API仮想サービスコンテナ」に深刻な脆弱性が含まれていることが明らかとなった。

20190829_cs_001.jpg
Ciscoによるアドバイザリではクリティカルとレーティングされている

「Cisco IOS XE」を利用するデバイス上で認証を回避されるおそれがある脆弱性「CVE-2019-12643」が明らかとなったもの。脆弱性を悪用する細工したHTTPリクエストによって、リモートから特権で操作が可能になるという。

共通脆弱性評価システムであるCVSSのスコアは最大値となる「10」とレーティングされており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」となっている。

同社のサービス統合型ルータである「Cisco 4000シリーズISR」「Cisco 4000シリーズASR」「Cisco CSR 1000Vシリーズ」「Ciscoサービス統合型仮想ルータ」などが影響を受けるが、REST APIインターフェイスはデフォルトでは有効になっていないとしている。

同社は脆弱性へ対処したアップデートをリリース。利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/08/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
「Firefox」に複数脆弱性、アップデート公開 - 「クリティカル」との評価も
Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害