Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - 悪用は未確認

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性へ対処した「Adobe Flash Player」のアップデートをリリースした。

今回のアップデートは、各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてリリースしたもの。「Windows」「macOS」「Linux」のほか、ブラウザの同梱版に含まれる2件の脆弱性に対処した。いずれも悪用は確認されていない。

「CVE-2019-7096」は、重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性。解放後のメモリにアクセスするいわゆる「Use After Free」の脆弱性で、悪用されるとコードを実行されるおそれがある。

また域外のメモリを読み込み、情報漏洩が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2019-7108」に対応した。重要度は1段階低い「重要(Important)」とレーティングされている。

同社では、各プラットフォーム向けに最新版となる「同32.0.0.171」をリリース。「Linux」を除き、適用優先度を3段階中2番目にあたる「2」とし、30日以内を目安に適用するよう呼びかけている。「Linux」については、任意のタイミングで更新するよう求める1段階低い「3」とした。

20190410_as_001.jpg
各プラットフォーム向けにアップデートを提供(表:Adobe Systems)

(Security NEXT - 2019/04/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消